自らを輝かせ、周りも輝かせよう。
次の一歩を考える自己理解ツール「SCALE」

  CONTENTS

求められる自律性とチームワーク

知識労働者のほとんどが、自らをマネジメントしなくてはならなくなる。自らを最も貢献できるところに位置づけ、つねに成長していかなければならない。

P.F.ドラッカー『明日を支配するもの -21世紀のマネジメント革命-』p.192

 私たちはVUCAの時代と呼ばれる、変化が激しく将来予測が立たない時代を生きています。企業の平均的な寿命は30年といわれます。過去には理想とされた、定年まで一企業で働き続けたいという考え方は、もはやリスクであり現実的ではありません。ドラッカーを待つまでもなく、すでに多くの人たちが認識しています。
 就職活動に臨む学生の意識調査からは、職場の雰囲気がよく「自分が成長できる職場、成長させてくれる仕組みを持った企業」を求めている傾向が明確です。反対に、企業からの社員への期待も「自らのキャリア成長を意識し、自律的に行動できる」人財です。
 現代社会に生きている誰もが、自分の強味を知り、自分が貢献し成長できる場所を選び、学び続けなければならないのです。

1人で働き、1人で成果を生み出す人はわずかである。〈略〉したがって、自らが成果を上げるためには、共に働く人の強味、仕事の仕方、価値観を知らなければならない。

P.F.ドラッカー『明日を支配するもの -21世紀のマネジメント革命-』p.219

 これまで自分の仕事を他人に説明する必要はありませんでした。自分に与えられた仕事や役割をこなしていればそれで済んでいました。他人が仕事についてあれこれ訪ねることは、お節介や詮索好きと疎まれました。しかし、現代は違います。ほとんどの職場において、誰がどんな仕事とをしているのか、その人は何に強味があってどんな価値観を持っているのか、相手を知らないままでは仕事の成果を上げられないでしょう。自分の仕事の成果を出すために、共に仕事をする人たちについて理解しなければならない時代を生きています。

組織は、もはや権力によって成立しない。信頼によって成立する。〈略〉互いに理解していなければならない。互いの関係について互いに責任をもたなければならない。それは義務である。

P.F.ドラッカー『明日を支配するもの -21世紀のマネジメント革命-』p.224

 職場のマネジャーが仕事の全体を把握し、部下に仕事を割り当て管理すれば成果を出すことのできる時代ではなくなっています。一人ひとりが自律的に考え行動し、それと同時に、お互いの信頼関係に責任を持たなければならないのです。

 さて、人が自律的に考え行動することを促進し、お互いに信頼関係を育むことのができる条件はなんでしょうか。

心理的安全性が個人と組織の成長の鍵

チームの心理的安全性を提唱する1999年の論文(エイミー・C・エドモンドソン)の引用回数 2001-2017
出典:『恐れのない組織「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』

 さまざまなチームや組織で、コミュニケーションを図り、協力し、試し、メンバーの幸せを確実にするために、「心理的安全性」が不可欠であることが分かってきています。「心理的安全性」という言葉は、Goodleの研究「プロジェクト・アリストテレス(2012〜2016)」によって広く社会に知れ渡りました。この研究は、チームにとって「心理的安全性」が圧倒的に重要で、心理的に安全なチームは、離職率が低く、収益性が高くなること、イノベーションを生み出す土壌であることを示しました。
 心理的安全性に関する様々な研究が明らかにしたことの一つが、優秀な人材をいくら集めても、成果はあげられないということです。企業は、採用活動に多大なコストをかけて優秀な人材を集めることに注力していますが、優秀な人を採用しても、職場に「心理的安全性」がなければ宝の持ち腐れになるということです。

心理的安全性と仕事の基準
出典:『心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える』一部編集

 心理的に安全な職場というのは、のほほんと呑気にしていられる場所ではありません。仕事の基準や求められる成果が高いほどチームのメンバーは互いに強味を引き出しあい、弱みはカバーしあう必要があります。怪訝な顔していれば、「何か異論ある? 納得できていなければ本音を言ってよ」、不安そうにしていれば「心配しなくても大丈夫だから、懸念事項があれば教えてくれる?」と周囲から声をかけられる場です。10人が「Aだ!」と判断しても、「私はBだと思います」と反対意見を言っても受けいられる場です。あなたの職場や所属するチームはいかがでしょうか?
 つまり、言われたことや決められたことを淡々とこなせば良い職場ではなく、権威主義的な組織でもなく、チームが同じ意思を持つような同調圧力が働く場でもなく、一人ひとりの価値観や気持ちが尊重され、問題があれば全員が我が事として解決に当たるような信頼関係がある場です。そのような場であれば、メンバーは互いに学び成長していきます。
 様々な研究から「心理的安全性」は、 ①チームの学習を促進しパフォーマンスを向上させる。 ②学習を促進するメカニズムとして情報共有と衝突発生の頻度を上げる。 ③「失敗から学ぶ」行動を強化する。④チーム学習を促進させ、パフォーマンスだけではなく、意思決定の品質も向上させる。⑤「健全なタスク・コンフリクト」を通じて、イノベーションやプロセス変革に貢献する。 ⑥イノベーションを組織のパフォーマスンスへ繋げる役割を果たす。 ⑦チームへ満足度、エンゲージメントを向上させる、ことが分かっています。

 心理的安全性のある職場では、メンバーの自律性が尊重され信頼関係が育まれることで、学びと成長が促進されることを説明しました。ラーニングゾーンで働くメンバー育まれるマインドセットはどんなものでしょうか。

STEAMな人財を育む「心理的安全性」

 現在様々な国でがSTEAM教育が盛んに行われています。社会的なインパクトを実現するイノベーティブ人財が求められているからです。イノベーターのマインドセットは次の3つだと説明されています。

1. 型にはまらない think out of the box
2. ひとまずやってみる give it a try
3. 失敗して、前進する fail forward

『世界を変えるSTEAM人材 シリコンバレー「デザイン思考」の核心』

 そして、このようなマインドセットを持った人財を育む組織の条件が、自分が思ったこと感じたことを気兼ねなくメンバーと共有できる、失敗を恐れずチャレンジできる「心理的安全性」であることは間違いありません。

 それでは、個人の自律や職場のメンバー相互の理解はどのようにして実現できるでしょうか。「心理的安全性」を担保したチーム・職場づくり活用できるツールはあるのでしょうか。

SCALEが促進する自己理解と相手理解

SCALEは弊社が開発した、自らを成長させる課題を明確にするための分析ツール。
診断・結果をもとに、考え、行動することを通して、自分の強みを活かした活躍の場を見つけたり、逆に弱い部分をいかに伸ばすかの方向性を決めるなど、自らを成長させる上での課題を明確にするためのツールです。
SCALEの結果を共有し、お互いに開示しながら対話することでチームビルディングに活用することもできます。

SCALEの活用範囲

自己成長SCALEの診断結果と手引きを使用して、自分自身の目標設定を作成することができます。
チームビルディング仲間について理解したり、チーム内での自分の役割について考えることができます。
就職活動就職活動に必要な自己PRを考える際のツールとして使用することができます。また、自己分析のツールとして使用することもできます。

自分の価値観・強みが分かる

 人は自らの価値観に基づいて考え、行動します。価値観が曖昧な状態の時には、判断に躊躇したり、漠然と行動したりしてしまい、結果として成果を生み出すことができないことが多くなります。反対に、自らの価値観が明確であれば、考え方や行動の根拠が明らかになり、成果を生み出しやすい状況を作り出すことができます。
 SCALEでは、人間の根源的な特性を25種類に分類し、それぞれの特性の強さを診断、自分自身の価値観を客観的に分析します。この25の特性の強弱は『スキルの有無』を表すものではなく、あくまでも価値観、つまり意識的、あるいは無自覚に大切にしているものやこだわりを持っているものが何であるのかを診断しています。
 自律的に考えて行動するためには、自分の強味や貢献できる場を知っている必要があります。SCALEはそのためのツールです。

SCALEをよりよく活用するために

SCALE Workbook

 SCALEの受診によって、自分の強みや価値観を客観的に把握するだけでなく、それらを自分の成長にどう活かしていくかが重要だと考えています。SCALEの診断結果を活かすため、受診後は、アセスメントシートと一緒に『SCALE 活用の手引き』を配布しています。また、更に成果を高めるため、『SCALE workbook』も用意しています。受診結果を自己の成長へと繋げるためのツールとしてご活用下さい。
 SCALE workbookは、SCALEの診断結果を元にした様々な演習や考察を通じて、自分の強みを活かし、自己成長を促進するためのワークブックです。日常生活の中での強みの活かし方をより具体的にすることから、成長を促進する優れた目標づくり、そして、自分らしい仕事の進め方の発見までを自ら分析・整理し、まとめることができます。

SCALEの活用シーン

学校での活用法(キャリア系の授業、キャリアセンターでの指導等)

学生生活の目標設定

入学試験に合格して新しい学生生活が始まったものの、 具体的な目標を見失って意欲を無くしてしまうことは珍しくありません。中には、退学に至る学生もいます。 SCALEは「弱点を克服する」ことよりも「強みをさらに 伸ばす」ことを重視しています。自分の強みの延長を想像した目標づくりは「達成したい、実現したい」という意欲を覚醒させます。

本当の強みを生かした究極の自己PR作成

自分のことを自分で理解することは難しいものです。 SCALEは、あなたがこれまでに経験した様々な成功や失敗の体験の本質的な理由に気付かせてくれます。
「自分が何をしてきたか」を語るだけでなく、その経験を自分の核にまで掘り下げ、どんな業職種であっても通用する本質的な自己PRを作成してみましょう。

企業での活用法(新入社員研修、組織の改革・活性化等)

仕事を楽しみに変え、イキイキ働く

「思っていた仕事と違った」「仕事が自分に合わない」といった理由で、新卒者の4割が3年以内に会社を辞めています。新入社員に仕事を合わせることはできませんが、新入社員が与えられた仕事にやり甲斐を見いだせないのは無理もありません。SCALEは、たとえ嫌いな仕事であっても、「仕事を楽しむ」ヒントを与えます。新入社員がイキイキと働き、輝き始めます。

成果を生み出すチームづくり

強靱なチームワークは、異なるスキルや特性、価値観を持った人々によって形成されます。価値観が異なる人を相互に理解しあい、受け入れ、協力するのは簡単ではあり ません。SCALEは、人は一人ひとり違うことを前提に、弱点を補いあい、それぞれの良さを発揮することでチームに貢献することの意義と価値、チームの中での自分の役割 に気付かせてくれます。

受診方法・お問合せ

SCALE 活用の手引きのご案内
活用の手引きは、無料で公開しています。
※活用の手引きはWorkbookと異なります。Workbookを活用することで、さらに効果的な自己分析やチームビルディングができます。団体受験の企業様、教育機関の皆様に提供しています。

  1. SCALEとは
  2. SCALEアセスメントシートの見方
  3. 「強み」を発見しよう
  4. 外向性と内向性
  5. 25の特性
  6. 分析例
  7. 自己分析

SCALE受診に関するお問合せ・申込み

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サンプル受診も受け付けております。お問合せフォームからお申し込みください。

教育機関・企業の皆さまへ

大学、短大、専門学校、各種学校様の皆さまには、アカデミックプライスにて「SCALEビジネスライセンス」を提供しています。
企業の皆さまは、団体受診プログラム「SCALEビジネスライセンス」ご提供しています。
また、ご検討いただくためのサンプル受診も可能です。
詳しくは、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合せください。